コラム

オンラインショップの売り上げの予測を見える化するには? ~初心者でもネットショップの売上を伸ばすための実践コラム
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ASA
ECサイト
大上達生
オンラインショップ

水王舎より刊行された「2年で年商1億円を達成するネットショップ成功の7原則」(以下、本書)を自ら実践して、サイトにメスを入れていく企画、第二回は「売り上げ目標の出し方」についてです。
本書にあるネットショップ成功の7原則のうち、ふたつ目は「実現する目標設定」とあります。ではオンラインショップの目標はそもそもどのくらいの予測を立てればよいのでしょうか?

ECサイトの売り上げってどうやって見るの?

リアルな店舗ですと、実際にどれくらいのお客さんが来てくれて、そのうちどれくらいの方が購入してくれて、客単価はいくらなのか、というのもすごく見えやすいですよね。

ネット上にあるショップだと、どれくらいのお客さんが来てくれているのかは、カートシステムなどを使用した場合はそのサービスのツールや、アナリティクスなどの計測ツールを使わないと見ることは難しいです。

基本的に、ビジネスの売り上げはリアルやネットでも同じく、「集客数」×「成約数」×「単価」となっています。

ネットショップにおける「集客数」はそのままサイトへ訪問してくれたユーザ数です。次に紹介するのは、「実際のある日に計測したSHIPのユーザ数」のスナップショットです。

合計収益が0なのは、設定できていないからです!

本書でもこの項目で紹介している中で、以下の一文があります。

売上をスムーズに上げていくコツのひとつは、これらの指標のどれかひとつを一気に上げようとするのではなく、それぞれをペースアップしていくことを考えることです。

確かに、いきなり売り上げ倍増を目指し、集客数を倍加させるとなると、どうしてもその分広告運用費などの出費を考えないといけなくなったり、難しい要素が出てきてしまいます。

でも、この要素それぞれの「集客数」「成約数」「単価」をそれぞれ25%ずつアップさせた場合でも、売上は195%になるのです。

そうなると、単純に売り上げだけを目標としてみるのではなく、これらの要素も目標としてみることで、売り上げ予測や目標も立てやすくなりますね。

「成約率」いわゆる「CVR」ってどれくらいが合格ライン?

imagesオンラインショップの成約率、すなわち「CVR」(コンバージョン率)は、どれくらいを目安にするとよいのかと、気になる方も多いと思います。

1000人のユーザがショップを閲覧しているけど、売り上げは5件だったとしたら、これが多いのか少ないのか、他と比べてどうなのか…。

一般的には、ECサイトにおけるCVRの平均値は2%から3%とされています。これが更に知名度の高いブランドなどになると5%や6%を超えてくるところもあるそうですが、2%程度に届けばある一定の合格ラインと言っていいようです。

つまり、100人のユーザが閲覧していたら、2件の売り上げ

10000人のユーザが閲覧していたら、200件の売り上げということです。

本サイトのCVRはどうだったか?

さて、ここで以上を踏まえて、本サイトの「集客数」「成約数」「単価」を調べてみたいと思います。次のデータは、本記事を書いている2022年3月の末までのデータをもとに算出したものになります。

まずは「集客数」、サイトに訪問したユーザー数が、「1,131」件でした。

さらに「成約数」、売り上げ件数が「39」件でした。

最後に「単価」、これは売り上げあたりの平均単価になりますが、「????.43」円でした。

これをもとに「CVR」を計測してみると、39 ÷ 1,131 = 0.0344 … 3.44%となりました!

この数字が見えると、目標値を逆算して、「集客数」「CVR」「単価」までを目標とした数字が立てられます。

Googleアナリティクスを設定するには?

無料で使えるGoogleアナリティクスを使用するには、まず導入するカートシステムが対応しているのかを知る必要があります。使用したいカートシステムやECサイトのツールで検索してみるとよいでしょう。

Googleアナリティクスには機能が本当に多く入っているため、どうしても難しいイメージが出てしまったり、見方がわからないイメージが付きまといますが、いざ使ってみるともうなくてはならないものになると思います。

なにより勝手にグラフ化してくれるので、数字が増えただけでもうれしくなります。

こちらでは簡単に、Googleアナリティクスの設定方法を説明したいと思います。

2022年3月時点、GA4というバージョンの説明です!

① Googleアカウントを用意しよう!

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いまやYouTubeやGoogleドライブといった、色々なサービスが無料で使えるGoogleですので、すでにアカウントをお持ちの方も多いと思います。

まだアカウントをお持ちでない方は、まずはこちらのURLにアクセスして、アカウントを取得してしまいましょう!

アナリティクスの権限などはすべてこのGoogleアカウントごとに付与・共有が可能ですので、共同運用などをする場合は新しくアカウントを作成するのも良いかと思います。

② Googleアナリティクスのアカウントを作成

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初めてアナリティクスアカウントを設定する場合は、設定項目が難しく感じるかもしれませんが、一度作ってしまえばさほど難しいものではないので、順に流れを紹介しようと思います。

③ アカウントの設定とプロパティの設定

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① アカウントの設定 … 全体のアカウント名ですので、弊社の場合は「水王舎」としています。

② プロパティの設定 … ここではサービス名としてストアの名前を入れています。国と通貨を入れて完了です。

③ ビジネスの概要 … あてはまるものを選択し、作成へと進んでください。利用規約に同意するとスタートです!

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④ データストリームの設定 … 計測方法やサイトのURLなどを入れていきます。

④ タグの完成

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それぞれの設定が完了すると、ウェブサイトに埋め込む用のグローバルサイトタグ(gtag.js)が生成されます。「HTML の <head> セクションにグローバル サイトタグをコピーします。」とありますので、指示に従って該当箇所に埋め込んでいきます。

また、ShopifyやCart.comなどの世界的に使用されているツールの場合ですと、設定方法が別ページで紹介されていますので、参照可能です。

⑤ タグの埋め込み

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SHIPはすべてフルスクラッチ開発のため、コード上のヘッダ<head>部分に埋め込んで完了となります。

PHPなどを使用せずにすべてのページを作っている場合ですと、対象のページ全てにコピペしないといけないので大変です!

おわりに

いかがでしたでしょうか?

オンラインショップでも売り上げ目標を立てるのは必要不可欠ですが、今は無料でも様々なツールがありますので、それらをうまく使い、見える化することで分析時間を大幅に削ることができます。

特にGoogleアナリティクスは奥が深く、使いこなそうとなるとかなりじっっっっくりと勉強が必要になりますが、最低限の機能まではぜひとも習得してみるのがいいと思います。

今回は「2年で年商1億円を達成するネットショップ成功の7原則」の2番目、実現する「目標設定」に関してお話してみました。

ぜひとも目標達成のために本書をお手元に置き、売り上げと向き合い、ストア拡充にお役立てください!

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