コラム

共通テストと学習指導要領の相関関係!! Vo.1
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共通テスト
現代文
国語
教科書改訂

5月に弊社の新刊『出口式 現代文 新レベル別問題集 2基礎編』が発売になる。
2022年の1月に行われた2回目の共通テストや、2022年4月から始まった高校の学習指導要領をちょっと覗いてみたい。
新課程の学生たちが受験を迎える2025年の共通テストはどんな問題が出題され、これからの国語教育はどうなっていくのか考えてみよう。

本コラムについて

5月に新刊『出口式 現代文 新レベル別問題集 2基礎編』が弊社から発売される。
学習指導要領の改訂が行われたが、どこが変わっているのか、変わらないのか…。
そして共通テストへの影響があるのかないのか、受験生も保護者も気になるところですね。

本コラムは、今回を含めて全3回を予定している。

~~予定~~

大学入試「共通テスト」の現在・未来

高校国語の教科書が大幅に改定された。学習指導要領で、「論理」と「文学」に切り分け線引きしたことがいちばん大きな違いである(下記の表参照)。

「高校国語の科目再編」の相関図

旧科目の〈必履修〉「国語総合」の内容は現代文、古文、漢文
新科目の〈必履修〉は「現代の国語」(説明文、評論文)と「言語文化」(小説、古文。漢文もここに入る)に分かれ、一見わかりづらい。

実際の授業は1年生で〈必履修〉を学ぶのは旧・新ともに変わらない。
2年次以降は、各学校の教育課程に基づいて、必要な科目を学習することになる。
3年になれば例えば「総合国語」のような呼び名を用いて、大学受験対策に取り組むことが多くの学校で行われている。

またかなり学校によって履修の仕方は異なっているようだ。(「学校設定科目」などの名称で、その学校独自のカリキュラムが組まれる場合もある)
いわゆる進学校では「大学受験」を見据えた授業が行われ、実際は必履修科目の学習だけでは対応が難しい、大学独自の入試にも適応できるように配慮されている。
共通テストの出題は「国語総合」が範囲となっているが、国公立や私大の個別試験では「現代文B」「古典B」も出題範囲となっていることが多く、これを前提に〈選択科目〉が設定されている。
(例)東大の国語の出題範囲 【国語】国語総合・国語表現・現代文B・古典B

新科目を受講した高校生が受験生となる2025年には「共通テスト」の出題傾向は変わるのか? 現状のままなのか?
まだ予測はできないが、文部科学省が学習指導要領を変更した狙いが「共通テスト」にも反映されるかもしれない。

以下、【参考】として関連のリンクをあげておく。

〈教科書の内容の紹介〉

〈高校の実際の教育課程例〉

〈学習指導要領について〉

本コラムはここまで。続きは次回のコラムにて。

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★次回予告
共通テスト(国語)講評--1人目:出口汪

新刊について

『出口式 現代文 新レベル別問題集 2基礎編』

著者:出口汪
本体価格:1100円(税込:1210円)
ISBN:978-4-86470-143-3
発売予定日:5月12日(木)

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